ゲストハウス(ここではペンション・バックパッカーズ・ユースホステル・農家山村民宿などを含みます。)は比較的小さな規模での宿泊サービスをおこなうところです。
民宿もゲストハウスの仲間になります。

規模は小さくても、その分細かなサービス、趣向を凝らしたサービスなどを提供でき、宿泊業全体を見ても比較的参入しやすいジャンルになります。

長野県などリゾート地としての観光サービスをおこなっているエリアでは、大型のリゾートホテルが着目されがちですが、規模が大きくなればなるほど運営が難しくなるもので、主要リゾート地であっても廃業しているケースが珍しくありません。
廃墟と化しているホテルもチラホラ見かけます。

また、これらの大型リゾートホテルでは、旅行会社が連れて来る大口ツアー客に客層が偏っている傾向が強く、繁忙期には家族旅行やグループ旅行などの一般客は予約が取り辛いといった問題があります。

一方、その規模の小ささを活かしているゲストハウスは、特化したサービスを武器にターゲットを絞った集客をすることができ、大口ツアー客をメイン客層としてはとらえておりません。

ですので、大型ホテルとの棲み分けが明確で、開業後のビジネス展開にもリゾートホテルとは一線を画した差別化をおこない易い事業形態になるわけです。